けむりのき (煙の木)
学名 |
Cotinus coggygria |
日本名 |
ケムリノキ |
科名(日本名) |
ウルシ科 |
日本語別名 |
カスミノキ、ハグマノキ、スモークツリー |
漢名 |
黃櫨(コウロ,huánglú) |
科名(漢名) |
漆樹(シツジュ,qīshù)科 |
漢語別名 |
櫨木(ロボク,lumu) |
英名 |
Smoke tree, smoke bush, Venetian sumac |
辨 |
ケムリノキ属 Cotinus(黃櫨 huánglú 屬)には、北半球に約4-7種がある。
ケムリノキ C. coggygria(黃櫨)『中国本草図録』Ⅳ/1729・Ⅴ/2191
var. cinerea(紅葉・黃道櫨) 河北・河南・山東・四川から南歐に産
var. pubescens(毛黃櫨) 山西・陝甘・河南・湖北・四川・貴州・江蘇・浙江から東欧に産
C. nana(矮黄櫨) 雲南産 『雲南の植物Ⅰ』179
C. obovatus 北米南東部産
C. szechuanensis(四川黃櫨) 四川産
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ウルシ科ANACARDIACEAE(漆樹 qīshù 科)については、ウルシ科を見よ。 |
訓 |
和名ケムリノキは、英名の訳。花の形から。
かつてハグマノキ(白熊木)と呼ばれていたが、今日ハグマノキの名はキク科の別植物 Myripnois dioica(螞蚱腿子)にあてられているようだ。なお、はぐま(白熊)はヤクの尾の毛で作られた白い払子、花の形をこれに見立てたもの。 |
日本では、古来黄櫨(おうろ)をハゼノキにあてているが、漢名を黃櫨(コウロ,huánglú)というものは本種である。 |
説 |
フランス・南歐から、カフカス・西&中央アジア・ヒマラヤを経て華北・華東・陝甘・西南まで分布。 |
誌 |
中国では、根・樹枝・葉を薬用にする。『全國中草藥匯編』下 p.548 『(修訂) 中葯志』V/131-134 |
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